KRH & CO.,LTD.
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ー まず車を好きになったきっかけを教えてください。

小さい頃からなんですよ、僕の車好きが始まったのは。赤ちゃんの時からミニカーをつかんで放さなかったらしいです。だから、生まれつき好きだったということでしょうか。それから物心がついた頃は、家の車に乗っていると、道を走る他の車を目で追って車種を口にしていましたね。

ー となると、免許が取れる年齢が近づいてくると、もう早く取りたいばっかりな感じでしたか?

そうです。最初は河川敷でラリーの真似事をして遊んでいました。もちろん、自分が今のように本格的にレースに出るなんて考えてもなかったですよ。

ー どうしてレースに気持ちが傾倒していったんですか?

叔父がモータースポーツ好きで、その影響を受けたんですよ。父親の仕事が忙しくて、なかなか遊んでもらえなかったので、叔父によく遊んでもらっていました。その中でモータースポーツに連れていってもらえたから、好きになっていったんです。

ー それで、早くもラリーの真似事をしていたわけですね。

そういうことですね。最初の車は5万円で買いました。「壊れてもいいや」って感覚でしたね。公道ではなく、河川敷やラリーの練習場で走っていましたから、路面状況が悪いんですよ。まっすぐに走らせるもの苦労するくらいです。

ー 5万円は驚きですね!フェラーリコレクターの今の姿からは想像もつきませんね。ちなみに、輸入車で初めて購入した車は何だったんですか?

メルセデスベンツです。かなり気に入って乗っていました。その次に、ポルシェなどのスーパーカーに興味が向いていったんです。

ー 輸入車やスーパーカーの魅力って、いったいドコにあるんでしょう?

まずはもう見た目です。ビジュアルのカッコよさ。流線型のフォルムが最高ですね。欧米人のデザイン感覚のすごさには驚くばかりです。あとはパワーですね。

ー 今、何台車を所有しているんですか?

フェラーリ、マセラッティ、ポルシェ、ベンツ、ロールスロイス。全部で15台です。

ー TPOによって使い分けて乗っているんでしょうか?

以前はいろいろと乗っていたんです。でも5年ほど前からレースに力を入れるようになって、そうしたら、公道では少し物足りなさを感じるようになり、だんだんと小さい車を乗るようになっていきました。運転はサーキットの方で楽しみたい感じになったんですよ。そのサーキットへの進出もミュージシャンの河村隆一さんと親交が深まったから始めたことで。彼とはお互いフェラーリ好きという共通点があって、ツーリングに行ったりしていました。そこで「中途半端な気持ちでフェラーリを乗るのは、魅力的じゃない」という話が出て、「ならばきちんと乗りこなすべきじゃないか」って気持ちが二人に湧いてきて、「サーキットへ行こう」という流れになったんです。そして、草レースに出てみたら、意外と順位が良くて、その結果を受けて本格的にレースに参戦することになりました。最初のレースは耐久レースだったので、無理のないところで「完走しよう」ということが目標でしたね。

ー サーキットという新しいフィールドに出て、何か新鮮に感じたことはありましたか?

車っていうのは、ここまで言うこときかないものなのかと驚きました。特にコーナリング。単にハンドルを右に切れば、簡単に曲がることはない。頭を使ってどれくらいのスピードなら、どれくらいハンドルを切ればいいなど、上手く曲がるということをレース中に考えながら走るんです。また、細かなセッティングひとつで、タイムがグンと縮まったりもします。スーパーカーという大きな車を扱うんですが、実に繊細な世界だったんです。そして、レースに出て得たことが、 KRHのビジネスにも置き換えられることに気づき始めたのは、自分にとって大きなターニングポイントでしたね。

ー それは具体的にどんなことでしょうか?

当社が扱う製品、つまり足場資材は、安全性が求められるものです。スピードを競うレースでもやはり安全が第一。もちろん仕事もスピードが求められますよね。また、レースはチームワークが勝利へのカギとなります。ピットとの阿吽の呼吸でタイムもまったく変わってくる。そこで、自社を客観的に眺めたら、チームワークをもっと大切にすべきじゃないかと思いました。もっと人と人とのコミュニケーションを補って、円滑に仕事を進める。コミュニケーションって、仕事する上で基本的なことですよね。

ー すべての仕事は、対ヒトで進みますからね。

レースでは誰かがピット作業でミスしてしまった場合、すぐにカバーリングに入ります。「誰かがやればいい」ではなく、みんなでサポートをし合って、ゴールというひとつの目標に向かう姿勢。これはとても大切なことだと思いますね。